2026.08.12
結婚式での挨拶・スピーチマナー完全ガイド|シーンごとの例文も紹介
結婚式では、ウェルカムスピーチをはじめ、主賓挨拶や乾杯挨拶、ご友人スピーチ、締めくくりの謝辞など、さまざまな場面で“挨拶”が行われます。
挨拶にはそれぞれ役割があり、相手への想いを伝える大切なシーンです。
一方で「誰にお願いすればいいのだろう」「どのようなことを話せばいいのだろう」と悩まれる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで本コラムでは、挨拶の種類や依頼するゲストの選び方、スピーチを考える際のポイントや例文についてご紹介いたします。
ぜひ、おふたりらしい結婚式づくりの参考になさってください。
Index
目次
01. 結婚式での「挨拶」と「御礼」の違い
結婚式の中で行われるさまざまなスピーチは、大きく「挨拶」と「御礼」に分けられます。
「挨拶」とは、その場の進行や目的に合わせて言葉を述べることを指します。
例えば、主賓挨拶や乾杯挨拶、ご友人によるスピーチなどがこれにあたり、場を整え、結婚式の流れをつくる役割を担っています。
一方「御礼」は、結婚式を主催する新郎新婦様やご両家が、ゲストの皆様へ感謝の気持ちを伝えるものです。
ウェルカムスピーチや披露宴の結びに行う謝辞などが代表的で、ご列席いただいたことへの感謝や、おもてなしの想いを伝える役割を持ちます。
このように“結婚式の挨拶”といっても、それぞれに異なる役割があります。
どの挨拶をどなたへお願いするのか、もしくは新郎新婦様や親御様自身が行うのかを確認しておくことで、安心して準備を進めることができます。
02. 結婚式の挨拶は誰がいつ話す?シーンごとの役割と流れ
結婚式で行われる挨拶やスピーチについて、それぞれの役割と行うタイミングについて詳しく解説します。
ウェルカムスピーチ
披露宴の冒頭におふたりからゲストの皆様へ、参列してくださったことへの感謝を伝えるスピーチです。
新郎様が代表してご挨拶をされることが多いですが、新郎新婦様おふたりでスピーチをされる方も増えています。
ウェルカムスピーチの基本構成や話す際のポイント、シーン別の例文については、下記のコラムでご紹介しております。
主賓挨拶
職場の上司や恩師など、おふたりがお世話になっている方からいただくお祝いのご挨拶です。
新郎新婦様の人柄や仕事への姿勢などを紹介しながら、祝福の言葉を贈っていただきます。
ウェルカムスピーチの後、乾杯前に行われるのが一般的ですが、近年は少人数ウエディングを中心に、主賓挨拶を設けないケースも多くなっています。
おふたりのゲスト構成や披露宴のスタイルに合わせて、取り入れるかどうかを検討されるとよいでしょう。
乾杯挨拶
「乾杯!」の掛け声とともに開宴を告げるご挨拶です。
おふたりが依頼したゲストの方にご発声いただきますが、必ずしも目上の方に依頼する必要はなく、おふたりとの関係性や披露宴の雰囲気に合わせて自由に決めていただけます。
ご親族、ご友人、ご兄弟姉妹にお願いしたり、お子様ゲストに乾杯の音頭をとっていただくことも可能です。
ご友人スピーチ
親しいご友人から、おふたりとの思い出や人柄、祝福の気持ちをお話しいただくスピーチです。
幼少期や学生時代のエピソードなど、ご友人だからこそ知る一面が紹介されることで、会場が笑顔や感動に包まれるひとときとなります。
お食事が進んだ中盤に行われることが多く、両家で1名ずつお願いするのが一般的です。
人気の演出のひとつですが、必ず取り入れなければならないものではなく、インタビュー形式で複数のゲストにお話しいただくなど、おふたりらしい形にアレンジすることもできます。
謝辞
披露宴の結びとなるご挨拶で、はじめに両家代表謝辞、次いで新郎様謝辞の順で行われます。
両家代表謝辞は、新郎家のお父様が務めることが多いですが、状況によっては新郎家のお母様やご親族の代表、新婦家のお父様がご挨拶をされる場合もあります。
続いて行う新郎様謝辞では、ご列席いただいた皆様への感謝を改めてお伝えするとともに、これから夫婦として歩んでいく決意や抱負を述べます。
03. 挨拶の基本構成
ここからは、挨拶やスピーチを考える際に役立つ、基本的な構成をご紹介いたします。
結婚式での挨拶は「導入→本題→結び」の三部構成で考えると、伝えたいことが整理しやすく、聞き手にも分かりやすい内容になります。
【導入】自己紹介やお祝いの言葉、感謝の気持ちなどを述べます。
【本題】これまでのエピソードや今日を迎えるにあたっての心境など、その挨拶で最も伝えたい内容を入れます。
【結び】末永い幸せを願う言葉または御礼などで締めくくります。
(例)主賓挨拶
【導入】
ただ今ご紹介にあずかりました○○でございます。
○○さん(新郎様)○○さん(新婦様)、本日は誠におめでとうございます。
【本題】
○○さんとは仕事を通じて長くお付き合いしておりますが、誠実で周囲への気配りを忘れない方です。
そんな○○さんと、明るく素敵な○○さんが力を合わせれば、きっと笑顔あふれる幸せな家庭を築かれることと思います。
≀
【結び】
おふたりの末永いお幸せと、ご両家の益々のご繁栄を心よりお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。
本日は誠におめでとうございます。
(例)結びの謝辞
【導入】
本日はご多用の中、私たちのためにお集まりいただき誠にありがとうございます。
皆さまのおかげで、このような素晴らしい一日を迎えることができました。
【本題】
今日という日を迎えるまで、多くの方々に支えていただき、改めて皆様への感謝の気持ちでいっぱいです。
これからは夫婦として力を合わせ、支えてくださった皆様への恩返しができるよう歩んでまいります。
≀
【結び】
まだまだ未熟なふたりではございますが、今後とも変わらぬご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。
このように「導入→本題→結び」を意識することで、想いの伝わる簡潔な挨拶にまとまります。
具体的な例文については、「04.【シーン別】結婚式の挨拶・スピーチ例文」でもご紹介しておりますので、ぜひ参考になさってください。
04. 【シーン別】結婚式の挨拶・スピーチ例文
実際のご挨拶の一例として、「ウェルカムスピーチ」と「新郎様謝辞」の例文をご紹介いたします。
挨拶に決まった形はありませんが、基本的な構成や言葉選びの参考としてお役立ていただければ幸いです。
おふたりらしい言葉を添えながら、ご自身のスタイルに合わせてアレンジしてみてください。
ウェルカムスピーチ
本日はご多用のところ、私たちの結婚披露宴にご出席いただきまして誠にありがとうございます。
こうして大切な皆様にお集まりいただき、特別な一日を迎えられましたことを、心より嬉しく思っております。
さきほど挙式を執り行い、夫婦となる誓いを立ててまいりました。
本日は日頃の感謝の気持ちを込めて、ささやかではございますが、お料理やおもてなしをご用意いたしました。
短い時間ではございますが、どうぞごゆっくりお過ごしください。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
新郎様謝辞
本日はご多用の中、私たちのためにお集まりいただき、誠にありがとうございました。
皆様からたくさんの温かいお言葉や祝福をいただき、改めて多くの方々に支えられて今日という日を迎えられたことを実感しています。
これからは夫婦として力を合わせ、笑顔の絶えない家庭を築いてまいります。
まだまだ未熟な二人ではございますが、今後とも変わらぬご指導を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、ご列席いただきました皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げ、御礼のご挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
05. 準備チェックリスト ❘ 原稿作成~結婚式当日まで
安心して当日を迎えていただけるよう、挨拶文の原稿作成から本番までの準備チェックリストをご紹介いたします。
STEP1|原稿作成のチェックポイント
まずは、伝えたい内容を整理しながら原稿を作成しましょう。
ご自身の言葉で綴り、聞き手が心地よく聞けるボリュームにまとめることが大切です。
✓ ゲストへ伝えたい言葉がしっかり盛り込まれているか
✓ 「導入→本題→結び」の構成になっているか
✓ 長すぎず、聞きやすい長さにまとまっているか
✓ おふたりらしい言葉で表現できているか
✓ 忌み言葉(「別れる」「切れる」「終わる」など)が含まれていないか
STEP2|読み上げ練習のチェックポイント
原稿が完成したら、実際に声に出して読んでみましょう。
本番を想定して練習しておくことで、自信を持って当日を迎えられます。
✓ 言いにくい言葉や息継ぎがしずらい箇所がないか
✓ 文章全体に違和感がないか
✓ ストップウォッチで時間を測る
✓ 早口になっていないか確認する
✓ パートナーやご家族に聞いてもらう
✓ 顔を上げて話す練習をする
STEP3|言い忘れ防止のチェックリスト
本番で上手く話せるか心配な方は、メモを準備しておくと安心です。
結婚式の挨拶では、メモを見ながらお話しされる方も多くいらっしゃるため、無理に暗記する必要はありません。
ただし、ずっと原稿を読み続けるのではなく、ときどき顔を上げてゲストの皆様へ目を向けることで、より気持ちが伝わりやすくなります。
✓ 伝えたいキーワードや要点をメモに書き出しておく
✓ 段落ごとに整理して見やすくまとめる
✓ 特に重要な部分は印を付けておく
STEP4|当日の最終チェック
会場に到着したら、最後の準備をしておきましょう。
結婚式の挨拶は、完璧に話すことが目的ではありません。
ぜひ一人ひとりのお顔を見ながら、おふたりの感謝の想いを届けましょう。
✓ 原稿やメモを持ったか確認する
✓ メモを置く場所を決めておく
✓ 話す内容を振り返る
✓ 深呼吸をして気持ちを整える
いかがでしたでしょうか。
想いを込めたご挨拶は、結婚式をより心に残るひとときにしてくれることでしょう。
おふたりらしい言葉で、大切な方々へ感謝の気持ちが伝わりますように。