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2025.10.02

感謝の気持ちを届ける、結びの手紙の書き方

会場が大きな感動に包まれる披露宴での「結びの手紙」。

素直な言葉で綴られた想いはゲストの心にも深く残り、披露宴のお時間の締めくくりとしても重要な役割を果たす場面です。

ご家族への感謝を言葉にして伝えることで、これまでの思い出を振り返りながら、新たな人生への決意もお伝えすることができる「結びの手紙」。

今回は、その意味や書き方のポイントをご紹介いたします。

01. 結びのシーンとは

披露宴の「結びのシーン」は、1日の締めくくりを飾る大切なひととき。
ゲストや親御様をはじめ支えてくださった方々へ感謝を伝え、これから夫婦として新しい人生を歩み出す決意を表す場面でもあります。

なかでも「結びの手紙」は、多くの方の心に残る瞬間です。
あたたかな言葉で紡がれた感謝の想いや幼い頃の思い出は、ご家族だけではなく、会場にいる皆さまの心に響き、自然と感動が広がっていきます。

今では披露宴を彩る演出のひとつとなりましたが、新婦様が読まれることが多い一方で、新郎様もご家族へ感謝の気持ちを伝えたり、手紙だけではなく写真や映像を組み合わせたりと、おふたりらしい工夫を加える方も増えています。

02. 基本的な構成と内容のポイント

ここからは、結びの手紙を書くにあたってのポイントをご紹介します。

①基本的な構成


1.書き出し
・ゲストへのお礼
・手紙を書いた理由や、この場で読ませていただくことへの断り
・親御様への呼びかけ(「お父さん、お母さん」など)


2.ご家族とのエピソード
・幼少期から現在までの思い出(嬉しかったこと、感謝していること、迷惑をかけたことなど)
・親御様の優しさや支えを感じた瞬間、影響を受けた言葉や出来事
※親御様だけではなく、ご兄弟や祖父母への言葉を入れても良いです


3.結び
・結婚後の抱負
・新しい家庭を築いていく決意
・親御様へのこれからの願い(変わらず見守ってほしい、ずっと元気でいてほしいなど)
・新郎様のご家族に向けての言葉
・ゲストへのお礼(冒頭に述べていない場合)

②目安となる長さ


目安は600〜800字程度、時間にすると3分前後(便箋でおよそ3枚ほど)がちょうど良いとされています。

03. 結びの手紙例文集

ここからは、結びの手紙の例文をご紹介いたします。
ご自身の思い出や感謝の気持ちを重ねて、心のこもったオリジナルの一通に仕上げてみてください。

例文①

ご列席の皆さま、本日はご多用のところ私たちの披露宴にお越しくださいまして、誠にありがとうございます。

少しお時間をいただいて、大切な家族へ手紙を読ませていただくことをお許しください。

お父さん、お母さん、今日は感謝の気持ちを伝えたくて二人に手紙を書きました。

お父さん。いつも家族のために夜遅くまで働いてくれてありがとう。

私も社会人になって初めて、働くことの大変さを知りました。

仕事の愚痴も言わず、私たちをここまで育ててくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

お母さん。小さい頃、よく手作りのおやつを作ってくれたこと、運動会の日には豪華なお弁当を作ってくれたこと、そんな料理上手なお母さんは私の憧れの存在でした。

本当にありがとう。お父さんとお母さんの娘で幸せです。

今までたくさん心配と苦労をかけたけれど、これからは二人で趣味の旅行を楽しんでね。

そして○○さん(新郎様のお名前)のお父さん、お母さん。

初めてお会いした時から笑顔で接してくださり、私を家族の一員として受け入れてくださったこと、心から嬉しく思っています。

至らない点も多い私ですが、これからは○○さんと一緒に笑顔が絶えない家庭を作っていきますので、これからもよろしくお願いします。

例文②

本日お集まりいただいた皆さま、このような素晴らしい日を迎えられたのも皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます。

この場をお借りして、今までなかなか言葉にできなかった両親への感謝の気持ちを伝えさせてください。

小さい頃、わがままで自分勝手なことばかりしてしまった私を、時には厳しく、時には優しく諭してくれたお父さん。

お母さんは、私が落ち込んでいるとき、言葉以上に温かい態度でそっと支えてくれました。

受験や進路のことで悩んだときも、二人がたくさん話を聞いてくれたから前に進むことができました。感謝してもしきれません。

家族旅行にもたくさん連れて行ってくれたね。

アルバムの写真を見返すたびに、本当に愛情をもって大切に育ててもらったのだと実感します。ありがとう。

そして、妹の〇〇。

性格も好きなものも正反対な二人だけど、〇〇がいてくれて本当によかったです。

親には言えなかったことも、恋愛の相談も、いつも話を聞いてくれて感謝しています。

これからも夢に向かって頑張ってね。

これからは、○○さん(新郎様のお名前)と力を合わせて、私の家族に負けないくらい温かい家庭を築いていきたいと思います。

遠く離れていても、感謝を忘れず、親孝行できるように頑張ります。

○○年間本当にありがとうございました。

例文③

お父さん、お母さん。

今日この日を迎えられたのは、二人がいつも私を信じ、支えてくれたおかげです。

その感謝の気持ちをここで伝えさせてください。

お父さん。学生時代、勉強や部活でくじけそうなとき、いつも私のことを心配してくれましたね。

今まで甘えてばかりで、ごめんね。

お母さん。小さい頃、お母さんとお菓子を作ったり、公園で遊んだりした時間が私の宝物です。

お母さんの笑顔と、小さな失敗も優しく励ましてくれる姿が、私に勇気をくれました。

今日まで、たくさんの愛と時間をありがとう。

これからは○○さん(新郎様のお名前)と一緒に、二人から学んだ思いやりと強さを大切にしながら、笑顔あふれる家庭を築いていきます。

これからもどうか私たちを見守っていてください。

そして最後になりましたが、私たちふたりの新しい門出をこんなにもたくさんの方々に祝っていただけたこと、とても幸せに思います。

本当にありがとうございました。

いかがでしたでしょうか。

結びの手紙を演出に加えることで、ご家族に「今までありがとう」の想いとこれからの決意を伝えることができ、人生の節目としての意味合いがより深まります。

是非ご自身らしい言葉で、感謝の気持ちを綴ってみてください。