八芳園を、世界中の誰もが知る
グローバルブランドに。

Interview

菊池 美帆
コーポレートイベントセールスセクション
ブランドマネージャー 2016年新卒入社

大学時代に見つけた、
日本を発信できる喜び。

英語の勉強に打ち込んでいた学生時代。普段から英語を話す機会をつくるべく、私は外国人観光客が多く訪れる東京スカイツリーでアルバイトを始めました。海外の方々に向けて、一生懸命に東京の魅力を伝える日々。英語を勉強するためのアルバイトだったはずが、私は次第に東京だけでなく日本についての知識も深めていくようになりました。「こうやって海外の人に日本の良さを伝えられる仕事っていいな」。その実現に1番相応しい場所だと思ったのが、400年の歴史を誇る日本庭園や独自のベニューがあり、料亭から事業をスタートした八芳園でした。


入社選考の課題は今でも覚えています。「八芳園で叶えたいミッションを1分でプレゼンしてください」。その課題に私は、「この唯一無二の環境を生かし、海外からいらっしゃったお客様が、日本の文化を体験できる事業をつくります」と答えました。

世界を一気に広げてくれた、
シンガポールへの出張。

さまざまな部署を経験する入社後3ヶ月間の研修を経て、最初に配属されたのはバンケットセールス、いわば法人のお客様に向けた営業の部署でした。これまで結婚式場のイメージが強かった八芳園を、総合プロデュース企業としてインバウンドも含めたより広い需要をつくり、変革させる役目を担うという、まさに私の希望通りの配属でした。


入社2年目。シンガポールにMICE*の視察に行ったことで世界が大きく広がります。観光立国であるシンガポールは、海外からのオフィス誘致やコンベンション施設の運営など、日本の遥か先を行く存在であることを目の当たりにしたのです。八芳園も、この中で戦っていかなくちゃいけない。たくさんの刺激を受けて帰国した後、正式に海外イベントセールスの部署へ配属。海外出張や現地滞在を繰り返しながら、さまざまなプロジェクトに携わるようになっていきました。


*M I C E:Meeting(会議・研修・セミナー)、Incentive tour(報奨・招待旅行)、ConventionまたはConference(大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会)の頭文字をとった造語。

お客様のご要望に、
NOと言わない会社。

様々なお客様と相対する中で、実現の難易度が高いご要望をいただくこともあります。それを社内に持ち帰り相談しても、誰ひとり「NO」とは言いません。どうすればご要望を実現できるのか。さらに良い案はないのか。そうやって、誰ひとり諦めずに全員で真剣に考えるのがチーム八芳園の精神かつ強みだと思います。たとえば「和」をテーマにしたとあるガラディナーでは、伝統工芸品の器や和紙素材の選定はもとより、ナフキン留めの組紐を職人さんに特別に編んでもらうところまで、こだわり抜いた演出を全員で実現。細部までこだわりがあるお客様に、それ以上のこだわりでお返しする。たいせつなイベントの場として八芳園を選んでいただいているからこそ、お客様へのお答えを「妥協点」にしたくない一心で努めさせていただきました。


お客様目線に立ったご提案をするために、海外イベントセールスとして私がすべてのお客様に決まって聞くことがあります。それは「なぜ日本を選んだのですか?」という質問です。昨今のインバウンドブームのなか、初来日というお客様が減り、再来日される方が増えたからかもしれません。これまでの「日本の文化を見たい・体験したい」というニーズから、「日本の文化を学びたい」というニーズに答えが変化していることを日々感じていました。そして、2023年。入社から7年を経て、八芳園で叶えたかったミッションである「日本文化体験ワークショップ」が本格スタートしました。

八芳園が日本の文化を継承し、
発信するハブであり続けたい。

もしも今、あの日の入社面接と同じように、八芳園で叶えたいミッションを聞かれたら、私は「八芳園をグローバルブランドにすること」と答えます。グローバルコーヒーチェーンを聞かれて、ほとんどの人が同じブランドを想起するように、「日本でイベントをするなら八芳園」と世界中で思われる存在に育てていきたい。でも、決して押し売りしたくはないし、知名度だけ上がれば良いとは思っていません。私たちは、海外の方々が何を求めて日本に来られているのか常にアンテナを張り、同時に日本各地の文化への造詣を深め、発信することで、両者をつなぐハブでありたいと思うのです。その結果、八芳園を好きになっていただく方が増え、たいせつなイベントを催す場所として八芳園が選ばれ続ける存在となれたら、こんなに嬉しいことはありません。


日本の素晴らしさを海外に発信するために、これ以上の場所はない。そう思って飛び込んだ八芳園が、日本の文化を継承し、時代に合わせて美しく更新し続ける場所として、さらに唯一無二の場所となるように。この新たなミッションも、きっと叶えられると信じています。 

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