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花嫁着物に合わせる小物とその意味
トピックス2021年11月11日
花嫁さまにとって、たいせつなアイテムである婚礼衣装。
特に和装は、日本ならではの婚礼衣装で最も格式高いものとして格付けされています。
華やかに施された紋様ひとつひとつに吉祥の想いが込められているように、着物に合わせる小物にも晴れの日にふさわしい意味や想いが込められてます。
前回の洋装に続き、今回は和装小物の意味合いについてご紹介いたします。
1.綿帽子(わたぼうし)
白無垢に合わせる「綿帽子(わたぼうし)」は主に挙式で用いられます。
額まですっぽりと覆いかぶせる綿帽子には「花嫁を魔や災難から守る」という意味や「新郎以外の人には顔を見られないように」という奥ゆかしい想いが表されています。
2.末広(すえひろ)
末広は扇子(せんす)のことで、先に向かって広がっていく形状に「幸せがずっと続きますように」という意味が込められています。
扇子はその形状から、結婚式だけでなくお祝いごと全般にかかせない縁起の良い小物として用いられています。
右手に持って、左手を添えるのが作法です。
3. 筥迫(はこせこ)
筥迫は、着物の胸元に挿す小物です。
もともとは、懐紙やお香、紅板などを入れる和風の小物入れで、現代の化粧ポーチのような役割を果たしていました。
筥迫を開いてみると中に鏡が付いているものも多くあります。
八芳園オリジナルの人前式「和婚式」では、お母さまからのお手紙をしたためた筥迫を新婦様の胸元に入れる感動的なシーンがございます。
4. 懐剣(かいけん)
帯に挿す和装小物で、懐剣袋に白の組紐と房が付いているのが特徴です。
懐剣を挿すのは、武家に生まれた女性は、護身用として剣を持っていたことに由来しています。「いざという時に自分の身は自分で守れるように」という意味が込められているそうです。
さまざまな想いが込められている花嫁さまが身に着ける小物。
和装を着る際には、ぜひ小物一つひとつの意味合いや想いを感じながら、当日を迎えてください。